新築やリフォームでキッチンを新しくするとき、予算も大切ですが、収納スペースをどう使うか考えることも重要です。
システムキッチンは最初からよく考えられているので、サイズに合わせて適当に決めてもそれほど不満は生じないと思いますが、収納はやはりどうしても思い通りにならない所もあります。
今回築24年のキッチンをリフォームしましたが、その際、背面収納にIKEAのメトードという商品を組み立ててみました。
1.搬入
発注方法ですが、IKEAのキッチンプランニングサービスで2回ほど打合せを行い発注しました。数日後商品が準備できたというメールが来て、支払と配送の手配を行い、梱包状態で配達されました。和室8畳をほぼ占領する状態…
ここでBOXや引出を組み立てますので、さらに場所がなくなり、一時は廊下に完成した箱や引出があふれていました。
2.リフォーム後の何もない空間
リフォーム後の何もない空間です。床は水平ですが、やはり壁は多少の誤差はありますので、ある程度のゆがみは許容して調整しながら設置位置を決めます。
3.採寸してサスペンションレールを取り付けます。
設置する位置に合わせて目印をつけ、説明書に沿ってサスペンションレールを取り付けます。IKEAのメトードは収納BOXの側板に引掛け金物をつけて、このレールに引掛ける構造です。
4.サスペンションレールに組み立てた収納BOXを取り付けます。
和室で組み立てた箱を取り付けます。説明書では上段から取付るような説明でしたが、今回の壁面収納はカウンター上に上段収納を乗せるレイアウトなので、下から順に設置しました。
5.上段部分も同様にします。
カウンターの高さを見込んで上段の収納の高さを決め、同様にサスペンションレールを取り付けます。
6.引出レールなどを取り付けます。
カウンターを取り付ける前に収納内部に組み込む引出のレールを取り付けます。後でもできますが、上から覗き込みながらの方がやりやすいと思います。
7.カウンターを取り付けます。
カウンターを設置する寸法に合わせてカットし、下段の収納の上に設置しました。奥行65cm、長さ250cm、厚さ3.8cmのカウンターはさすがに一人では動かせず、手伝ってもらいました。
8.扉を付けます
扉に取手を取り付け、設置した収納に取り付けます。ほぼ完成形が見えてきました。
9.完成
はじめてだったので、多少違ったところもありましたが、おおむね計画通りのものが完成しました。カウンター下の空間は、ワゴンと空き缶などのごみ入れ置場です。IKEAのワゴンがちょうど収まります。また、引出の内部の間仕切りもIKEAのものがぴったり(当然ですが)なので、今までのようにホームセンターであれこれ悩んだ挙句入らないという悲劇もありません。
オーブンと炊飯器の上が空いていますが、もう少ししたらガラス扉の収納かオープンラックを設置する予定です。こんな風に予算や収納の量に合わせて自分で変更できる点も良いと思います。
悪い点としては、発注に至るまで2回打合せに行きました。その際、ネットから予約をとるのですが、長久手店はあまり空いている時間がなかったので、都合よくとれませんでした。また組み立てにはある程度のスキルと道具が必要です。メジャー、水平器、クランプの他、電動インパクトドライバと丸ノコは必須、できればスライド丸ノコがあるとデコストリップのトメの合わせなどがきれいに収まります。なお、所要期間は一人で正味3~4日くらいです。但しIKEAの説明書は2人以上で施工することとされています。
金額ですが、安いかと言われればそれほどでもないという印象です。組み立てサービスを依頼しなかった分だけ安いかな。
ただキッチンはどなたもある程度使い方や必要なものが決まっているので、どこのメーカーのものもそれほど不満なく使えると思いますが、収納はそれぞれの家族構成や食器、調理器具により異なりますので、自分で考えながら計画できるIKEAのキッチン収納は、それぞれに合わせた組み合わせが可能で、あとから内部の仕切りや収納ツールを合わせやすい点が使いやすさにつながると思います。