今や多くの家庭に普及しつつあるカラーモニター付きインターホン。昔はチャイムであったり、電話の受話器のようなタイプのインターホンであったり、様々な様式の物がありました。現在多くのご家庭で使用している、モニター付きインターホンは、子機(玄関側)で呼び出しボタンを押すと、チャイムが鳴り、親機(屋内側)で応答ボタンを押せば会話ができる様式になっています。しかし、この会話は同時に話せないことをご存じでしょうか?双方が同時にはなし始めた場合は親機側(室内側)の声が優先され、子機側(玄関側)の音声は親機には届きません。また、子機側が一方的に話し続けると、親機側からの音声が届かず、話が行違ったように感じることがあるかと思います。インターホンは電話のような双方が話せるシステムではなく、無線やトランシーバーのような、片方ずつ話す方式なのです。
また、上記の親機側が優先される事から、室内の様々な音を拾ってしまい、来客者の声が聞こえないといった現象が起こります。具体的に上げると、「テレビの音量が大きい。」「ペットの犬の鳴き声が大きい」「子どもが大きな声で騒いでいる」等々があります。この問題はインターホン器具の故障ではなく逆に集音機能が良いから起こる問題であり、全く不具合ではありません。
では、何か解決策は無いのでしょうか。一番良いのは静かな場所に親機を設置するのが良いのですが、なかなかそういう訳にも行きません。そこで覚えておいていただきたいのが、『プレストーク通話』という機能です。ほとんどのメーカーさんの器具には備わっているそうですが、なかった場合は悪しからず。詳しくはご自宅にある取り扱い説明書を読んでいただきたいのですが、簡単に言うと、トランシーバーのようにボタンを押している時だけこちらの声を相手側に届けるようになる機能です。プレストーク機能をONにしておくと、周りがどれだけうるさくても、こちらの声はボタンを押している時のみ相手側に届くので、相手がしゃべっている間はボタンから指を離していれば、相手側の声が確実に届くようになります。上記のような症状が出ているようでしたら一度お試し下さい。ただ、プレス機能をONにしたことを忘れていつも通りハンズフリーで話していると、こちら側の声は相手に届きませんので、お使いになるときは注意をして下さい。