今や多くの家庭に普及しつつあるカラーモニター付きインターホン。昔はチャイムであったり、電話の受話器のようなタイプのインターホンであったり、様々な様式の物がありました。現在多くのご家庭で使用している、モニター付きインターホンは、子機(玄関側)で呼び出しボタンを押すと、チャイムが鳴り、親機(屋内側)で応答ボタンを押せば会話ができる様式になっています。しかし、この会話は同時に話せないことをご存じでしょうか?双方が同時にはなし始めた場合は親機側(室内側)の声が優先され、子機側(玄関側)の音声は親機には届きません。また、子機側が一方的に話し続けると、親機側からの音声が届かず、話が行違ったように感じることがあるかと思います。インターホンは電話のような双方が話せるシステムではなく、無線やトランシーバーのような、片方ずつ話す方式なのです。
また、上記の親機側が優先される事から、室内の様々な音を拾ってしまい、来客者の声が聞こえないといった現象が起こります。具体的に上げると、「テレビの音量が大きい。」「ペットの犬の鳴き声が大きい」「子どもが大きな声で騒いでいる」等々があります。この問題はインターホン器具の故障ではなく逆に集音機能が良いから起こる問題であり、全く不具合ではありません。
では、何か解決策は無いのでしょうか。一番良いのは静かな場所に親機を設置するのが良いのですが、なかなかそういう訳にも行きません。そこで覚えておいていただきたいのが、『プレストーク通話』という機能です。ほとんどのメーカーさんの器具には備わっているそうですが、なかった場合は悪しからず。詳しくはご自宅にある取り扱い説明書を読んでいただきたいのですが、簡単に言うと、トランシーバーのようにボタンを押している時だけこちらの声を相手側に届けるようになる機能です。プレストーク機能をONにしておくと、周りがどれだけうるさくても、こちらの声はボタンを押している時のみ相手側に届くので、相手がしゃべっている間はボタンから指を離していれば、相手側の声が確実に届くようになります。上記のような症状が出ているようでしたら一度お試し下さい。ただ、プレス機能をONにしたことを忘れていつも通りハンズフリーで話していると、こちら側の声は相手に届きませんので、お使いになるときは注意をして下さい。
2021年のノーベル物理学賞に日本人(現在は米国籍)の真鍋淑郎氏が受賞されました。おめでとうございます。真鍋氏は今から50年以上も前にCO2の増加が地表の温度を上昇させることを数値で示し、最近よく聞く”SDGs17”にも掲げられる気候変動や地球温暖化の研究のモデルを作られた先駆者的な存在だそうです。
近年毎年のように発生する豪雨や洪水、干ばつや高温など、気候変動は現実に生活の安全を脅かす災害につながっていると考えられることから、CO2排出削減は世界的に取り組むべき課題となっています。
この課題について、住宅面での取り組みの具体例がZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)となります。弊社では2016年よりZEHを提案・建築しておりますが、当初はZEHというと太陽光発電ばかりがクローズアップされ「売電収入がある」とか「電気代が安くなる」、あるいは「設置代が高くて結局赤字になる」など金銭収支を重視した評価をされることが多くありました。
しかしこれはZEHの一面的な評価で、本来のZEHは、低炭素社会の実現に向け家庭から排出されるCO2の削減を目的として、
1.高断熱化による消費エネルギーの削減、
2.省エネ性能の高い設備を導入しエネルギー使用の高効率化、
3.必要なエネルギーを創出
により年間の一次エネルギー消費量の収支を”0”とする住宅です。
なんだか高尚な目的で敷居が高いようですが、言い換えるとZEHとは、
1.全体をしっかり断熱することで家の中での寒暖差を減らし、
2.省エネ設備の導入で効率よく生活環境を整え、
3.創エネによりランニングコストを抑えて
豊かな暮らしを実現する住宅と言えます。
加えて住宅内の寒暖差が少なくなれば快適性も増し、ヒートショックや呼吸器官へのダメージ、アレルギーの発症も減らせ、健康的な生活、つまり医療費負担の低減につながり、さらに省エネや創エネで光熱費の削減も図れることで生活コストが安くなります。
ZEHは子育て中の世代、子育てが一段落した世代、その先の悠々自適で毎日を楽しむ世代にとっても健康的で安全安心かつローコストな住みやすい住宅です。自分や家族が健康でゆとりある生活をおくるだけで結果的に地球温暖化の抑制に貢献できると考えるとちょっとお得な気分になりませんか?
今回は主にZEHの目的や意義と生活する上でのメリットについて書いてみましたが、機会があれば蓄電池やV2Hなど発展性や財産的価値についても考察してみたいと思います。
ZEHや省エネリフォームについて興味がある方はお気軽にご相談ください。
お客様の豊かな暮らしの実現と地球温暖化の抑制とサスティナブルな社会の実現に少しですが貢献させていただきます。
真鍋氏のノーベル賞と住宅建築について実は深い関係がありました。ノーベル賞のご受章心よりお祝い申し上げます。
出典
写真:中日新聞2021年10月6日付朝刊1面
画像:資源エネルギー庁
団塊世代の子供にあたる団塊ジュニア世代が、親の家を引き継ぐ相続が増えています。しかし、この世代は既に持ち家を購入していることも多いので、相続した実家は利用することなく、空き家のまま放置してしまうことも珍しくありません。
・将来的に子や孫が住むために残している
・いずれ賃貸したい、売却したい
・何もしたくない、考えていない
など様々な理由があると思います。
悩みとしては、建物の劣化や草刈りなどで管理が大変だ、固定資産税の負担が重い、兄弟共有名義で売却する・しないで揉めている、不法侵入や放火など、心配事がたくさんあります。
また、売却したくても近くに住んでいないため、いくらで売れるか?諸費用や税金はいくらか?手取りはどのくらいになるのか?まず何から始めれば良いのか?判断がつかないことばかりです。
・現状の空き家のままで売却
・空き家を解体して更地にて売却
・空き家をリフォームして賃貸
※建物を解体して更地渡し ※リフォームしたLDK
一般的には上記のような選択肢がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。ただ、放置することによるデメリットはそれ以上のもの。所有物件について見極めた上で早めに判断したいところです。
当社ではご相談に乗らせていただいた上で、所有者様に最適なプランをご提示致しますので、相続で親の家を引き継ぐ事になりましたら、是非お気軽にお問い合わせ下さい。
仕事や学校でもオンライン通信が求められる中で、我が家にもタブレットによるオンライン授業やパソコンによる資料の送付が増えたことによる通信障害が多くなり、環境の見直しが必要になりました。我が家の環境は、100パーセント無線通信でしたので、一部を有線接続に変更する為に空のCD管(配線を通す管)にLANケーブルを通して安定した通信を目指しました。最近の賃貸アパートは、後の配線工事を見込んで空のCD管を新築時から入れているようです。まず、コンセントカバーを外して空のCD管がどのような接続になっているのか通線ワイヤーを使って調べます。
コンセントカバー CD管が見えてきました 通線ワイヤー
目当ての管が見つかったら、LANケーブルを通す準備に入ります。今回使用したLANケーブルは15メートルの末端に購入時からコネクタが取付けしてあるものを使いましたが、管を通すのにコネクタが大きく思い切って切り落とします。通線ワイヤーの先端に切断したLANケーブルの被膜を剥いた線を巻き付けして、巻き付けした部分に保護の為にテープで巻きます。
コネクタ 切断したコネクタ 通線ワイヤーと結びます
後は、通線ワイヤーを引っ張りLANケーブルを通していきます。この時点で、工事がほぼ終わった喜びを噛みしめながら通線ワイヤーを慎重に引っ張ります。ところが、途中で何かに詰まっている状態になり、思い切り引っ張った結果、通線ワイヤーとLANケーブルの接続が取れてしまいました。その後、何度も同じ結果になり、この時点で工事を始めて3時間位になっており、心が折れそうになっていました。ここで、いつもお世話になっている電気工事屋さんへ泣きの連絡をすると、もしかすると配管に釘が打ち込んであるか、配管の曲がりが原因かもしれないとのことで、いつも配線工事をする時に使う専用ワックスを使って滑りをよくしてみたらどうかと、アドバイスをいただきました。本日は、休日の為にワックスを借りることができず、手持ちのシリコンスプレーで代用しました。シリコンスプレーをCD管の中にスプレーします。慎重に引っ張り、やっと通線完了しました。後は、パナソニックの「ぐすっとプラグ」を使い、コネクタを作って完了になりました。
シリコンスプレー ぐすっとプラグ ぐすっとプラグを作成
今回の工事で使用した道具は、事前に電気工事屋さんより聞いていた情報より、ホームセンターにて購入していました。費用と労力はかかりましたが、満足する結果となり、充実した「おうち時間の楽しみ方」になりました。