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「読書の秋」、「食欲の秋」、「スポーツの秋」、学生なら「勉強の秋」、
いろいろな秋がありますが、あまり嬉しくない秋もあります。
それは「値上げの秋」です。さまざまなものの値上げがテレビのニュースや新聞でも取り上げられることが多くなってきました。
特に必需品に関連する値上げは私たちの生活に直結しています。世界情勢の緊迫やドル高な為替相場の影響もあり、小麦の輸入価格が上昇し食パンやパスタといった主食や天ぷらやフライなどの加工食品の値上げが続いています。お菓子などは、値段はそのままで中身が少なくなりました。
マヨネーズやケチャップといった調味料も値上げされていて、買い置きがなくなってスーパーにいくと「あれっ?」と思わず値段を確認してしまいます。
これに加えて光熱費の値上げがのしかかっています。燃料費の高騰、電力不足などにより、電気代は1年前と比べ標準家庭で月2,000円近く上がりました。これから冬に向かい暖房に電気や灯油・ガス等を使用する日が続きますのでさらに負担が増えそうです。
だからといって普通に暮らすための食料や電気・ガスを使わないわけにはいきません。ではどのようにしてコストを下げたら良いのでしょうか?
実は主食であるコメの価格はあまり変わっていません。国産の野菜も天候による上下はありますが、基本的には許容範囲内です。魚も漁船の燃料代高騰の影響は受けていますが、むしろ漁獲高による小売価格への影響が大きいです。大漁の時は安く店頭に並びます。好みの問題もありますが、コメや旬の野菜や魚はとりあえず大きく値上がりする心配はなさそうです。一方で精肉や加工肉に関しては、輸入価格が上昇していることから、影響は避けられないですが、買い方の工夫によりコストアップを抑えることも可能です。
光熱費に関しては、できるだけ省エネ生活にする以外方法がありません。ただし無理のない範囲で、家族みんなが協力し合える節約を実践しましょう。家電製品の買い替え時期であれば冷蔵庫やエアコン、テレビなど電気使用量の多い家電を省エネ性能の高い製品に買い替えることでかなりの節約になりますし、照明器具がLEDでなければLEDに交換することで使用量を減らせます。
また、断熱リフォームによって外部の温度の影響を受けにくくすれば、さらに省エネが可能となります。壁や窓の断熱といった全体的なものが理想ですが、例えばお風呂など日々の生活の中で特に寒いと感じる部分を断熱リフォームするだけでも電気やガス、水道の使用量が変わります。今のお住まいを少し変えるだけでも省エネの効果は実感できると思います。
もし建て替えや新築住宅をご計画であれば、ZEHの導入をご検討いただきたいと思います。
ZEHではなくても、長期優良住宅であれば、10月1日より断熱性能のレベルが等級4から等級5プラス一次エネルギー消費量等級6を満たす性能へ引き上げられました。(ZEHと同水準)
本来はカーボンニュートラル社会の実現に向けた政策の一環ですが、一般の人にとっては高騰する光熱費の影響を減らす住宅づくりの目標値となります。資材や設備機器の値上げや性能アップによる建築費の増加もありますが、給付金や税の優遇措置、地震保険料の割引もありますし、何よりも家族が不自由を感じることなく節約できるうえに、安心して健康に生活できるメリットは大きいです。
リフォームやZEH、長期優良住宅のご検討などお気軽にご相談ください。
普段の年ならまだ梅雨のはずですが、ほとんど雨らしい雨も降らずに梅雨明けが宣言されました。日中35度を超える危険な暑さになっています。熱中症になりやすい気温と湿度ですので皆様お気をつけください。
酷暑の中ですが、7月10日は第26回参議院議員通常選挙投票日となっています。今回10日は用事があるので期日前投票に行ってきました。
ご存知の通り参議院は任期6年で3年ごとに半数が改選されます。選挙前の議席数は定数245のうち与党138、野党105、欠員2でしたが、今回定数が3増え248議席となり、このうち124議席が改選されます。改選議席の内訳は都道府県毎(一部合区があります)の選挙区が74、全国一律の比例区が50で、立候補者数は全国で545人、地元の愛知県では選挙区4議席に対し17名が立候補しています。酷暑のなか各候補・政党代表者とも演説に力が入っています。
ところで当選者はどのように決められるかご存知ですか?選挙区は候補者の得票数順で当選が決まりますが、比例区は投票用紙に政党名か候補者名を記載しその得票数をドント方式で割り振ります。これは各政党の得票数を1.2.3・・・の順に整数で割り算した答え(商)の値の大きい順に議席を振り分ける方式です。
(例)
この場合、割り算していくと6位が同数となります。同数の時はくじ引きで決まります。やっぱり最後は運ですね。このように得票数が多いと有利なので、有名人を候補者として個人得票を稼いで比例区のドント方式で当選者数を増やす戦術をとる政党もあります。
そんな選挙ですが、成人年齢が引き下げられ、平成28年からは18歳で選挙権が与えられています。その平成28年の選挙では54.7%あった投票率が令和元年の前回選挙では48.8%と低くなってしまいました。ニュースのインタビューなどを見ていますと棄権する理由として「投票したい候補者や政党がない」「自分の1票くらいでは変わらない」「忙しくて投票にいく時間がない」「政治と自分の生活に関連がない」などの意見があがっています。選挙権という特権を行使しないのは残念でもったいないことです。確かに候補者や政党の政策が必ずしも自分の要望と合致するものではありません。またせっかく1票を投じてもすぐには世の中が変わらないことも事実です。お忙しいこともあるでしょうし、自分の生活環境と政治との関連にピンと来ないかもしれません。
ただ棄権してしまうと一部の投票者の票によって議席が決まってしまいます。世の中には多様な意見がありますが、それを政治に活かすためには選挙という結果が必要です。
特に今回の選挙では、ウクライナ情勢など世界の安全保障体制の変化にみる日本の防衛体制の今後やコロナ以降の経済対策、物価高騰対策など直接生活に影響のある課題が争点となっています。今後の国民生活の安定や将来の憲法改正の是非まで国民の投票によってその方向性が決まります。
以前ある野党の党首が「『憲法』は国家権力を縛るものだ」と言っていました。たしかにその一面もあるでしょうが、現代の民主主義社会国家では「『選挙』こそが国家権力の適切な行使を促すもの」だと言えます。
この数年でも予測不能な出来事が発生したとき、政治の決断により良くも悪くも結果が変わりました。その政治を我々有権者は選挙によって議員に委ねたのです。今回の参議院選においてもしっかりと選挙権という特権を行使することが大切です。お忙しい方は私のように期日前投票制度を利用することができます。豊田市では本庁舎、支所のほか商業施設でも投票可能です。
1票では変わらないかもしれませんが合わされば大きな力となります。また投票率=国民の政治への関心度とも言え、政治家個人も国民の意見に耳を傾けることにつながるはずです。大切な権利です。しっかり考えて行使しましょう。
梅雨空の中、雨に濡れた紫陽花の花が鮮やかな季節になりました。
我が家のベランダのプランターでは、大葉やハーブなどが育っています。
昨年に植えた柚子の種がようやく20センチくらいまで大きくなってきたと思っていた矢先、葉が少なくなっていることに気づきました。(5月16日)
よく見てみると、黒い虫が何匹も!中には青くなっている虫もいます。
アゲハ蝶の幼虫かもしれないと思い、そのまま食べてもらおうと見守っていたところ、20センチの柚子の葉が枝のみになってしまったので、いただいた柚子の葉を横に添えてみたら、移動してきました。(5月17日)
ここまで来ると、アゲハ蝶になるまで見守りたいと思い、玄関の中へ(5月25日)
ある時、玄関框の所で動かなくなり、サナギになっていましたので、サナギポケットを作って入れてあげました。壁のクロスでサナギになったのもいました。
サナギになってから10日目にアゲハ蝶へ(6月9日)
羽を伸ばしています。
よく頑張った!
よく晴れた日に玄関から元気に大空へ
自然界を生きる昆虫を間近で観察できたことを感謝しつつ、成長し新たな道へ進む我が子との別れのようでした。
豊田市の水源公園はご存知でしょうか?毎年春の桜が有名で、特にライトアップでは矢作川の水門によってせき止められた川面に桜のピンクが映える幻想的なスポットです。
その矢作川の底が抜けました。文字通り…
豊田市が全国ネットのニュースになることはあまりないのですが、矢作川の川底が漏水し、明治用水に給水できなくなったということで、5月18日の正午のNHKニュースでは国内のトップニュースとして取り上げられていました。
そもそも矢作川の水門は明治用水の頭首工のために築造されたもので、ここから取水し安城、豊田、知立など8市におよぶ広大な地域に水を供給しています。今回のニュースをきっかけにもう少し知りたいと思い、明治用水について調べてみました。
江戸時代後期に水に恵まれず荒野だった安城が原(現在の安城市周辺)に越戸(豊田市)から水を引く計画を立てたことが始まりだそうです。しかし農民の反対などにより遅れ、明治になってようやく許可がおり、明治13年に完成しました。明治用水の完成によって水が確保できた安城の農業は目覚しい発展を遂げ、今日では「日本のデンマーク」と呼ばれる優良農業地帯となっています。完成から140年以上各地に水を供給し、農業用水だけでなく、自動車産業の盛んな西三河の130以上の事業所にも工業用水を供給しており、愛知県の農工業に欠かせない最重要施設ということがわかりました。また、平成28年には、旧頭首工の人造石を使った堰堤や、官民連帯および農家の自主的な維持管理の卓越した例であることが認められ、世界かんがい施設遺産に登録されています。
現在の頭首工は昭和33年に完成したもので、その後昭和59年に補修工事、平成24年からは耐震化工事がおこなわれています。今回の漏水は水門の上流の溜まった水の水圧により川底から浸水した水が土を押し出して地表に湧き出るパイピングが原因と考えられていますが、詳しいことは今のところ不明だそうです。
現在、施設を管理する東海農政局では、仮設ポンプを設置するなど応急措置を講じていますが、工業用水で30%程度、農業用水は取水不能という状況ということで、田植えを控え心配な状況が続いています。(5月25日から一部の農地に試験的に供給を開始しましたが、その後の雨で中止されるなど不安定です)
これほどの大規模な漏水が突貫工事で修復できるとは思えないですが、なんとか早期に復旧してほしいと思います。
なんでもそうですが、「あって当然」、「使えるのが当たり前」というものが、いざ使用できなくなるとその影響の大きさに驚かされます。住宅でも給湯器やコンロ・エアコンなど急に使えなくなると大変ですね。特に最近は部品の供給が滞っており、注文しても数ヶ月入荷しない状況となっています。まだ故障してなくても設置後10年以上経過した設備は点検や、年式によっては省エネ性能も向上していますので交換もご検討されてはいかがでしょうか。